【10月7日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は7日、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官と会談後、米露が11月半ばのシリア和平会議開催を実現させる方針で合意したと述べた。

 インドネシアのバリ(Bali)島でケリー国務長官と会談したラブロフ外相は「われわれは11月半ばの(シリア問題に関する)国際会議開催を推進する」と述べた。

 ラブロフ外相は「われわれは本日、政府と反体制派がともに会議に出席するために必要な対応について合意した」と語った。ロシア通信(RIA Novosti)が伝えた。

 また、ケリー国務長官は会談後の会見で、「(化学兵器廃棄の)プロセスは記録的な速度で開始された。ロシアの協力、そしてもちろんシリアの順守を感謝している」と述べた。

「(国連、UN)決議採択から1週間以内の昨日6日に化学兵器の廃棄が始まったことは極めて重要だ」「率直に言って、アサド(Bashar al-Assad)政権の評価を高めるものだ。幸先の良い始まりであり、それを歓迎する」と、ケリー長官は語った。

 国連によると、シリア政府は6日、化学兵器全廃に向けた初日の作業として、ミサイルの弾頭や航空爆弾、化学物質混合設備の破壊を国際専門家チームの監督の下、開始している。(c)AFP