モルシ派が警官隊と衝突、50人死亡 エジプト
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【10月7日 AFP】エジプトの首都カイロ(Cairo)などで6日、軍によって7月に解任されたムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領を支持するイスラム主義者のデモ隊が警官隊と衝突し、少なくとも50人が死亡した。同日は1973年の第4次中東戦争の開戦記念日に当たり、数千人の軍支持者が記念集会を開いていた。
カイロ中心部にあるタハリール広場(Tahrir Square)では、中東戦争記念日を祝うために集まろうとしたモルシ前大統領の支持者たちが、警官隊と衝突。保健省高官がAFPに述べたところでは、カイロ市内で少なくとも45人が死亡、同市南郊で5人が死亡し、268人が負傷した。内務省によると、警察官の死者は出なかったという。
この日の死者数は、8月14日からの数日間でイスラム主義者ら1000人以上が死亡した警察とイスラム主義者らとの衝突以降、最多のものとなった。内務省は声明で、警察がカイロで423人の抗議デモ参加者を破壊行為、「実弾と散弾銃の発砲」の容疑で逮捕したと発表した。
6日は、イスラエルではヨム・キプル戦争(Yom Kippur War)と呼ばれる第4次中東戦争(「10月戦争」とも)のきっかけとなったエジプト軍によるイスラエルへの奇襲攻撃の記念日で、カイロ中心部の広場を離れた通りでは、ほとんど人の気配がなかった。この戦争は、1979年の中東和平条約によるシナイ半島(Sinai Peninsula)の返還へと繋がったため、エジプト軍にとって誇るべき戦争とされている。(c)AFP/Samer AL-ATRUSH