イラク各地で攻撃相次ぐ、全土で73人死亡
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【10月6日 AFP】イラクでは5日、バグダッド(Baghdad)など各地で攻撃が相次ぎ、合わせて少なくとも73人が死亡した。
バグダッド北部のアダミヤ(Adhamiyah)地区では、イスラム教シーア(Shiite)派の第9代イマーム、ムハンマド・ジャワード(Mohammed al-Jawad)の聖廟を訪れた巡礼者が狙われ、これまでに49人の死亡と75人の負傷が確認された。攻撃は爆発と自爆攻撃によるという情報と、自爆攻撃のみだったという情報がある。
数か所のシーア派聖地があるイラクには毎年多くの巡礼者が訪れ、シーア派を背教者とみなすイスラム教スンニ(Sunni)派武装勢力に狙われることが多い。スンニ派武装勢力には国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と関わりがあるものもある。
■モスルではジャーナリスト2人が死亡
バグダッドでの攻撃に先立つ同日、イラク北部のモスル(Mosul)ではイラク人ジャーナリスト2人が銃撃を受けて死亡した。イラクのシャルキーヤ(Sharqiya)テレビは、同局の記者とカメラマンがモスルで「暗殺」されたと報じた。同局のある記者が匿名を条件にAFPに語ったところによると、殺された2人はモスルの治安部隊と当局について報道していたことから反政府武装勢力から何度も殺害予告を受けていたという。イラクは報道の自由が不十分だとして批判されている。
イラクの治安状況は2008年以降で最悪のレベルになっており、シーア派とスンニ派の宗派間抗争で数万人が死亡した2006~07年と同様の状況に陥るのではないかと懸念されている。(c)AFP/W.G. Dunlop