【10月7日 AFP】中国政府が、国民のインターネット利用を監視するために約200万人の検閲官を採用していることが、国営京報網(Beijing News)の報道により明らかになった。中国政府の大規模なネット監視活動についての情報が明かされるのは異例。

 社会不安を防ぎ、共産党批判を押さえ込むことを目的としたネット検閲を行う職員が実際に何人いるのかについては、以前から臆測が飛び交っていた。

 京報網が5日に報じたところによると、検閲官のうちの多くは、利用者の多いソーシャルメディアやマイクロブログに毎日投稿される数千万件の内容を確認するためのキーワード検索を行う要員にすぎないという。

 京報網によれば、「ウェブ警察官」とも呼ばれる検閲官は、政府機関や民間施設によって採用されている。検閲官の人数は非常に多いものの、ネット上に投稿・再投稿されるものとして「望ましくない」と政府がみなす内容の投稿を、必ずしも阻止できているわけではないという。

 中国は、世界最多の5億人超のネット人口を抱えている。(c)AFP