【10月4日 AFP】ケニアの港湾都市モンバサ(Mombasa)で4日、イスラム教聖職者の殺害を機に暴動が起き、暴徒化した人々と警官隊とが衝突し、キリスト教の教会が放火された。

 警察によると、火をつけられたのはキリスト教救世軍(Salvation Army)の教会で、警察は催涙弾を用いて暴動の鎮圧にあたっているという。

 一方、目撃者らは警官隊がマジェンゴ(Majengo)地区へ移動中に、暴動に加わっていた1人が撃たれて重傷を負ったと語っているが、誰に撃たれたのかは不明だ。

 暴動の発端となったのは前日3日夜、身元不明の武装した男たちが車から発砲し、4人を殺害した事件で、犠牲者の中にはイスラム教の聖職者イブラヒム・イスマイル(Ibrahim Ismail)師が含まれていた。

 殺害されたイスマイル師は、イスラム過激派組織アルシャバーブ(Shebab)と関係があるとされていたアバウド・ロゴ・モハメド(Aboud Rogo Mohammed)師の後継者とみられていた人物。ロゴ師も2012年8月、同様に車両からの銃撃で死亡しており、この時もモンバサで死者を出す暴動が起きた。

 急進派のイスラム教聖職者らは、イスマイル師は警察に「処刑」されたと非難しているが、警察側はこれを否定している。(c)AFP