【10月4日 AFP】元プロテニス選手のアンディ・ロディック(Andy Roddick、米国)氏が、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とロッカールームで殴り合いのけんかをしそうになったことがあると話し、米スポーツ専門局フォックス・スポーツ(FOX Sports)で同選手との確執を明かした。

 シーズンのメジャー最終戦として開催される全米オープン(The US Open Tennis Championships)で、ジョコビッチがロディックを「徹底的」に打ちのめした試合後、ロディックはジョコビッチをロッカーに叩きつけたという。

 31歳のロディック氏は時期を明言しなかったものの、2008年の全米オープンで両者の対立は明るみに出ていた。

 出演した番組のパネルディスカッションで、ロディックは「名前は出さないよ。ただ韻を踏んで『シュモバク・シュモビッチ』ってことにしておくよ」と濁した上で、こう語っている。

「ある時の全米オープンで起きたんだ。僕は軽いノリでしゃべるタイプなんだけど、試合では彼が徹底的に僕を打ちのめした」

「試合後、饒舌になっていた彼が目の前からやって来たから僕も向かって行って、ロッカーに叩きつけてやった。その時ふと、彼のトレーナーが僕より少し大きいことに気付いたんだよね」

 2012年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)を最後に現役を引退したロディック氏は、事態がエスカレートした場合のリスクを恐れて自制したという。

「その時、僕の中で計算が働いた。僕のトレーナーはだいたい身長173センチメートル、体重59キロだから…すぐさま引き下がったよ。うっかり流されるところだった」

 元世界ランク1位のロディック氏は、2003年の全米オープンで唯一のメジャータイトルを獲得している。

 一方のジョコビッチはツアー屈指の強豪選手で、グランドスラム(四大大会)では4度の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)制覇を含め、通算7個のタイトルを誇る。(c)AFP