米首都で車暴走、容疑者の女を射殺
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【10月4日 AFP】米首都ワシントン(Washington D.C.)で3日、ホワイトハウス(White House)から連邦議会議事堂にかけて自動車を暴走させた女が、警察に射殺された。
現場では、女を制止しようとした警察が発砲し、議員や観光客がちりぢりに逃げ出し、身を隠すなど、一時騒然となった。女が運転していた黒の高級セダン型自動車「インフィニティ(Infiniti)」には、1歳の子どもが乗っていた。
記者会見した地元警察によると、容疑者は死亡が確認された。容疑者の身元や動機については、現在も捜査中だとして明かされなかった。車に乗っていた子どもにけがなどはなく、当局に保護されているという。
警察によると、警官1人と大統領警護隊(シークレットサービス、US Secret Service)の隊員1人が負傷した。
当局によると、女はホワイトハウスの外のバリケードに車で突っ込み、シークレットサービスの隊員1人をはねた後、市内を逃走し始めた。
ホワイトハウスでは発砲はなかったが、隊員らは車を追跡。容疑車両は議会議事堂近くで警察車両と武装警官に追い詰められた。メディアが放映した映像では、車がUターンを強行し、銃声が響き渡る様子が捉えられている。間もなく車は別のバリケードに衝突、さらに発砲が続いた。
テロとのつながりや、他に関連事件があることを示す情報は入っていないという。
同市では9月16日、同じく連邦議会に近い海軍施設で男が銃を乱射、12人を殺害する事件が発生したばかり。(c)AFP/Michael Mathes