食パンの値段を知らない英首相、「パンは自分で焼く」
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【10月4日 AFP】デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相(46)はこのほど、食パン1斤の販売価格を知らないことを認めた。ただし、その理由は自分でパンを焼いているからだそうだ。
英メディアはしばしば、政治家たちの庶民感覚を試すため生活必需品の価格を尋ねる。往々にして、その真の魂胆は政治家たちの揚げ足を取ることにある。
名門イートン校(Eton College)とオックスフォード大学(University of Oxford)で教育を受け、富裕層の多い選挙区出身のキャメロン首相は1日、ロンドン(London)のラジオ局LBCとのインタビューで、スーパーマーケットで売られている最も安い価格帯の食パンは買わないと答えた。それは、自身の選挙区で製造された小麦粉を使い、家庭用パン焼き器でパンを作っているからだという。
「コッツウォルズ(Cotswold)の製粉所でひかれた素晴らしい粉で作ったパンだねを、パン焼き器にポンと放り込む。寝る前にタイマーをセットすれば、朝目覚めたときには、この上なく香ばしい香りがキッチンに漂っているんだ」(キャメロン首相)
パンだねをパン焼き器に入れるのにはわずか30秒しかかからないという。3人の子供たちも、首相の手作りパンが大好きだという。
この答えを聞いたLBCラジオの司会者は、庶民向けスーパーで売られている食パン1斤の値段は、だいたい47ペンス(約75円)くらいだとキャメロン首相に教えた。キャメロン首相は、夫人のサマンサ(Samantha Cameron)さんも準男爵を父に持つ貴族階級の出身だ。
キャメロン首相の「告白」に先立ち、やはりイートン校とオックスフォード大出身のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)ロンドン市長は、牛乳1パック(約570ミリリットル入り)の値段を知らないと英国放送協会(BBC)に語っている。(c)AFP