【10月4日 AFP】男子テニス、楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2013)は3日、東京の有明コロシアム(Ariake Coliseum)でシングルス2回戦が行われ、大会第4シードの錦織圭(Kei Nishikori)は7-6、6-0でスペインのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)に勝利し、準々決勝に進出した。

 連覇を目指す錦織は攻めのテニスを展開してロペスを退け、前回大会とデビスカップ(Davis Cup 2013)から続く有明コロシアムでの連勝を10に伸ばした。

 錦織は第1セットのタイブレークをセンターへのサービスエースで締めて7-4で制すると、第2セットではベーグルを達成してわずか21分でものにした。最後のポイントは強烈なフォアハンドのリターンエースだった。

 世界ランキング13位で、前年に日本人選手で初めてジャパンオープンを制した錦織は「2回戦を勝っただけでは全然うれしくありません。おそらく前回優勝しているからそう感じるのでしょうし、まだ先が長いことも分かっています」とコメントした。

「ここは僕のホームコート」と語る23歳の錦織は今季、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)で1回戦敗退に終わるなど、低調なハードコートシーズンを送ってきたが、最近は順調に調子を取り戻している。

「この夏はキャリアで最大の精神的な壁にぶつかりましたが、頭を整理して、今はリズムも戻りつつあります」

 錦織は18歳だった2008年、世界ランク244位の予選通過選手として出場したデルレイビーチ国際テニス選手権(Delray Beach International Tennis Championships 2008)で日本人としては1992年の松岡修造(Shuzo Matsuoka)氏以来となるツアー優勝を飾り、主役の舞台に躍り出た。

 準々決勝で錦織は、アルゼンチンのオラシオ・ゼバロス(Horacio Zeballos)を6-4、6-2で下した第6シードのニコラス・アルマグロ(Nicolas Almagro、スペイン)と対戦する。(c)AFP