【10月2日 AFP】年齢を重ねるのに最も適した場所はスウェーデン、最も悪いのはアフガニスタン──。国連(UN)の協力の下に出されたこのような調査結果が1日、発表された。

 世界中で急速な高齢化が進展する中で算出されたこの「グローバル・エイジウオッチ指数(Global AgeWatch Index)」は、この種の指標としては初のもの。これによると、高齢化に伴う諸課題への対応策が最も整っている国は、福祉国家として有名なスウェーデンで、ノルウェーやドイツが続いた。

 この指数は、国際NPOのヘルプエイジ・インターナショナル(HelpAge International)と国連人口基金(UN Population Fund)が、情報が不足していた世界の高齢者に関するデータを広く提供しようという目的で作成。世界保健機関(World Health OrganisationWHO)などの国際機関が持つ、高齢者の収入や健康、教育や雇用などのデータをもとに、世界91か国・地域で高齢者が置かれた社会的、経済的な状況をランクづけした。

 ランキングでは、西欧諸国や米国、日本などの富裕国が予想通り上位に位置した一方で、多くの低所得国でも、高齢者の生活を改善する重要な政策が導入されているといういくぶん予想外な結果も出ている。

■上位10か国・地域

1. スウェーデン
2. ノルウェー
3. ドイツ
4. オランダ
5. カナダ
6. スイス
7. ニュージーランド
8. 米国
9. アイスランド
10. 日本

その他の主要国では、英国が13位、オーストラリアが14位、フランスが18位だった。

新興国は軒並み低く、ブラジルが31位、中国が35位、南アフリカが65位、インドが73位、ロシアが78位となっている。

■下位10か国・地域

82. ホンジュラス
83. モンテネグロ
84. ヨルダン川西岸・ガザ地区(パレスチナ)
85. ナイジェリア
86. マラウィ
87. ルワンダ
88. ヨルダン
89. パキスタン
90. タンザニア
91. アフガニスタン

(c)AFP