【10月2日 AFP】米国は1日、連邦予算不成立のまま新会計年度を迎えた。一部の政府機関が17年ぶりに閉鎖され、約80万人の職員が一時帰休を命じられた。閉鎖された機関の中には、観光地などの施設も含まれている。

 予算をめぐる与野党攻防の影響は、貧しい女性や子どもへの食糧配給中断といった切実なものから、「自由の女神(Statue of Liberty)」の公開中止のような象徴的なものまで、幅広く及んでいる。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は同日、ホワイトハウス(White House)のローズガーデン(Rose Garden)で共和党の予算戦術を激しく非難。「共和党による(一部政府機関)閉鎖は必ずしも避けられないものではなかった。なぜこのような事態に陥ったか、全国民に理解してもらいたい」と呼び掛け、さらに共和党がオバマ氏の医療保険改革法(通称「オバマケア」)を阻止するために「イデオロギー上の聖戦」を仕掛けていると断じた。(c)AFP/Michael Mathes, Stephen COLLINSON