化学兵器査察、先遣隊がシリア到着
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【10月2日 AFP】オランダ・ハーグ(Hague)の化学兵器禁止機関(Organisation for the Prohibition of Chemical Weapons、OPCW)が派遣する査察団先遣隊が1日、シリアの首都ダマスカス(Damascus)に到着した。シリアの化学兵器廃棄に先立ち、まず兵器庫の在庫調査という困難な任務に当たる。
同先遣隊は、隣国レバノンから陸路でシリア入りした。この前日には、国連(UN)の専門家チームがシリアの化学兵器使用疑惑をめぐる調査を終え同国を出国している。
OPCWの査察団は、シリアに2014年半ばまでの化学兵器全廃を求める国連決議を履行させることを目的としている。今回初めてシリア入りした約20人の先遣隊は、全員自主的に参加を決めたとされる。
同国には、サリンやマスタードガスをはじめとする禁止化学物質が、推定45か所に計1000トン以上貯蔵されているとみられている。OPCWによると、先遣隊は1日夜にシリア政府高官と面会した後、任務を開始するという。
OPCWの査察団が内戦状態の国に着任するのは初めて。査察団は、シリア政府が提供する関連施設のリストを確認し、現地査察を実施する予定。(c)AFP