【10月1日 AFP】ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は9月30日、野党勢力と協力して破壊工作活動を画策したとして、在ベネズエラ米臨時代理大使と大使館員2人の追放を命じた。

 マドゥロ大統領は、ケリー・キダーリング(Kelly Keiderling)米臨時代理大使と米大使館員2人に対し48時間以内に出国するよう通告、外相に3人の追放を命じたと述べた。

 米国とベネズエラは2010年以降、大使を交換しておらず、キダーリング臨時代理大使が在カラカス(Caracas)米外交官で最高位となっていた。

 マドゥロ大統領は、米外交官らが「ベネズエラの極右」──同大統領は野党勢力をこう呼ぶ──と会い、野党勢力に資金援助を行い「電力システムと経済を破壊する活動を奨励」したと述べている。

 ベネズエラでは長年にわたって度重なる停電が発生しており、政府は過去にも、野党勢力が停電や経済的破壊活動を企てたとして非難していた。(c)AFP