【9月20日 AFP】米ケーブルテレビ局「ショータイム(Showtime)」は19日、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)とサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)のWBA・WBC世界スーパーウェルター級王座統一戦が、ボクシングの試合としては歴代最高のペイ・パー・ビュー(PPV)の売り上げを記録したと発表した。

 メイウェザーとアルバレスの試合は、これまで歴代最高額だった2007年のメイウェザー対オスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)の約1億3600万ドルを上回る、およそ1億5000万ドル(約149億円)を売り上げた。

 ショータイムによると、試合には約220万件の購入があり、これはメイウェザー対デラホーヤ戦の248万件に次ぐ歴代2位の数字だとしている。

 同局はまた、PPVの購入件数は現在も伸び続けており、すでに歴代3位(197万件)となる1997年のイベンダー・ホリフィールド(Evander Holyfield)対マイク・タイソン(Mike Tyson)の試合を上回ったと発表している。

 チケットの平均価格が1200ドル(約12万円)以上にまで高騰した今回の試合は、入場料収入でも2000万ドル(約20億円)を上回り、ボクシングの歴代最高額を記録した。

 また「カネロ(Canelo)」の愛称を持つアルバレスは、母国メキシコでは人気の高いスター選手で、メイウェザー戦は同地でもテレビ視聴率の記録を打ち立てた。

 メキシコでは590万の家庭で2210万人がこの試合をテレビ観戦し、メキシコ国内でのボクシングの試合の最高視聴率を更新した。

 12ラウンドを戦って決着のつかなかったメイウェザーとアルバレスの一戦は、判定の末メイウェザーが勝利し、戦績を45勝0敗とした。一方、キャリア初の黒星を喫したアルバレスは42勝1敗1引き分けとなっている。(c)AFP