【8月31日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は30日、ユベントス(Juventus)からアレッサンドロ・マトリ(Alessandro Matri)を獲得したと正式に発表した。

 また、日本代表の本田圭佑(Keisuke Honda)獲得へ向け、CSKAモスクワ(CSKA Moscow)と交渉が進行中だと明かしている。

 マトリ獲得についてミランのアドリアーノ・ガッリアーニ(Adriano Galliani)副会長は、かつてゴールを量産したフィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi)との契約に例えた。

 ガッリアーニ副会長は報道陣に対し、「2001年に獲得したインザーギを思い出した。私はアレッサンドロが彼のように活躍してくれることを望んでいる」と語った。

 マトリはアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督の下でレギュラーを確保できず、カルロス・テベス(Carlos Tevez)とフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)がユベントスに加入したことにより、余剰戦力の一人とみられるようになった。

 一方、ミランはジャンパオロ・パッツィーニ(Giampaolo Pazzini)がひざの手術により戦列を離れており、マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は前線の補強を進めていた。

 ミランとユベントスは移籍金について明らかにしなかったものの、報道ではミランが1100万ユーロ(約14億円)を支払ったとされている。

 ミランはまた、推定1200万ユーロ(15億円)でミッドフィルダーのケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)をドイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)に放出し、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するカカ(Kaka)にクラブ復帰の可能性を指し示した。

 2003年から2009年までミランに6年間在籍していたカカは、クラブで通算193試合に出場し70得点を記録している。

 しかし、ミランのガッリアーニ副会長は、CSKAモスクワとの交渉を進めていることを明かし、カカよりも本田加入の可能性のほうが高いとの見解を示している。

 ガッリアーニ副会長によると、CSKAモスクワとの交渉は「進行中」で、カカについては「より難しい」としており、獲得は「どちらか一人になる」と述べた。

 マドリードで不遇の時期を過ごしているカカは、恩師のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏がレアルの新監督に就任したにもかかわらず、置かれている状況を改善することができずにいる。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)を控え、ブラジル代表復帰を目指すカカは、29日にレアル退団希望を表明していた。

「退団は僕にとってもクラブにとっても有益なことだと思う。父が現在レアルと話し合っており、僕たちは9月2日までに契約できるかどうか、動向を見守ってるところだ」

(c)AFP