カナダの英仏バイリンガル、40年ぶりに比率が低下
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【5月29日 AFP】カナダ統計局(Statistics Canada)の調査により、過去40年の調査で初めて、同国に暮らす英語と仏語の2言語話者(バイリンガル)の割合が低下したことが分かった。英仏のバイリンガルの割合が最も高いのはケベック(Quebec)州で、住民の42.6%がこれら2言語を話すという。同局が28日に発表した。
統計局が発表した2011年の国勢調査の結果では、英仏の両言語で会話ができる国民は全体の17.5%だった。1961年の調査時に12.1%を記録して以降、10年ごとに増加し続けていたこの割合は、2001年には17.7%とピークに達し、今回わずかながらも低下に転じた。
ただ、統計局はバイリンガルの国民について、2001年の520万人から2011年には580万人と、数字上は増加しているが、人口の増加がそのペースを上回ったと指摘した。さらに、第2言語として仏語を選択する学生の割合が低下したほか、移民の数が増加したことも影響した。
カナダ政府は仏語を第一言語とする国民の要請を受け、1960年代前半から英仏の両言語を公用語としてきた。フランスの植民地だった同国は後に、英国の支配下に置かれるようになった。(c)AFP
統計局が発表した2011年の国勢調査の結果では、英仏の両言語で会話ができる国民は全体の17.5%だった。1961年の調査時に12.1%を記録して以降、10年ごとに増加し続けていたこの割合は、2001年には17.7%とピークに達し、今回わずかながらも低下に転じた。
ただ、統計局はバイリンガルの国民について、2001年の520万人から2011年には580万人と、数字上は増加しているが、人口の増加がそのペースを上回ったと指摘した。さらに、第2言語として仏語を選択する学生の割合が低下したほか、移民の数が増加したことも影響した。
カナダ政府は仏語を第一言語とする国民の要請を受け、1960年代前半から英仏の両言語を公用語としてきた。フランスの植民地だった同国は後に、英国の支配下に置かれるようになった。(c)AFP