【5月17日 Relaxnews】サウジアラビア政府はこのほど、厳格なことで知られる外国人へのビザ発給基準を緩和する方針を発表した。これにより、メッカ(Mecca)の聖モスク(Grand Mosque)やメディナ(Medina)の「預言者モスク(Prophet's Mosque)」といったサウジ国内のイスラム教2大聖地以外の地も外国人が訪れやすくなる。

 現地旅行サイト「HotelierMiddleEast.com」は、サウジアラビア観光・遺跡委員会(Saudi Commission for Tourism and AntiquitiesSCTA)を通じた政府発表として、湾岸協力会議(Gulf Cooperation CouncilGCC)加盟国・地域外の外国人に対し、新たに「ウムラ・プラス」(ウムラは「小巡礼」の意)との名称の特別ビザを発行すると報じている。ただし、ガイド付きのイスラム教聖地ツアーに参加する場合に限られる。

「ウムラ・プラス」ビザでは、サウジアラビアへの入国許可に加えて、最大で1か月間、メッカやメディナなどの伝統的な聖地以外もサウジ国内を周ることができる。

 湾岸協力会議の加盟国はサウジアラビアとバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)のペルシャ湾岸諸国で、サウジ入国でのビザ取得が免除されている。(c)Relaxnews/AFPBB News