フランス連続レイプ事件、容疑者が双子でDNA判別できず
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【2月11日 AFP】フランス南部マルセイユ(Marseille)で起きた連続レイプ事件で、容疑者のものと思われるDNAが一卵性双生児のDNAと一致したため、地元警察の捜査が難航している。
双子のDNAの識別はきわめて困難で検査費用もかさむことから、警察は24歳の双子を2人とも容疑者として拘束している。2人のうちどちらが犯人なのか、または2人とも事件に関係しているのか、さらなるDNA検査が行われるまで断定できないという。
マルセイユでは、昨年9月から今年1月にかけて22歳から76歳の女性6人がレイプされた。警察はバスの車内で撮影された動画から双子を突き止めた。いずれの被害者も犯人に携帯電話を奪われており、そのうちの1つを双子が所持していた。被害者らは双子の顔を犯人だと特定したが、2人のうちどちらが犯人か判別できなかったという。双子は2人とも容疑を否認している。
地元の新聞は、通常のDNA分析では400個の塩基対を比較するが、双子の場合は数十億個比較する必要があるという専門家の話を引用し、詳細なDNA検査の費用は最大100万ユーロ(約1億2400万円)に上ると報じた。 (c)AFP