【2月9日 Relaxnews】スペインの小皿料理にたとえて中国版タパスなどとも呼ばれる「飲茶」。この飲茶を楽しむために特別な技はないが、基本的に知っておいたほうがいい作法はある。

 旧正月を間近に控えた世界各地の中国料理店は、飲茶はもちろん、おいしい食事と共に新年を迎えたい人たちで店が大入り満員になるのを待ち構えている。そこで初心者も熟練者も、黙っていても急須にお湯が足され、「飲茶通」だと思ってもらえるように、にぎやかな店内でワゴンに乗って次々とやって来る点心を食べすすみ、飲茶を楽しむヒントをお教えしよう。

■すべきこと

・お茶をついでもらったら、指でテーブルをトントンと2回たたき、感謝の気持ちを示そう。この時、既婚者は人さし指と中指の2本を使い、独身ならば人さし指のみを使う。これはお辞儀をまねたジェスチャーとされている。

・急須にお湯をつぎ足してほしいときは、ふたを逆さまにして乗せておく。

・食事の途中でも、デザートの皿を取るのは自由。飲茶では、甘くない点心と甘い点心を食べる順番に決まったルールはない。

・席を立つときはチップを置く。給仕係たちがワゴンを押して回っているからといって「あなたに」サービスを提供していないわけではない。中国では大抵、給仕係の間でチップを分け合う。

■してはいけないこと

・自分のカップに先にお茶をつぐこと。自分と一緒に食事をしている人たちのカップに必ず先にお茶をつごう。さもなければ「粗野な原始人」のレッテルを貼られることになる。

・誰かれ構わず給仕係を呼ぼうとすること。それぞれの給仕係が担当するテーブルは決められている。誰が自分の担当か覚えておこう。

・わがままを言うこと。5人連れで飲茶に行き、一皿に乗っている餃子が3個のときは、その餃子を食べ損ねる人が出ないように1個を半分にして、みんなで分けよう。

・ワゴンを押して来る女性たちを急かすこと。忍耐強く、テーブルに来てくれるのを待とう。おいしいものを乗せたワゴンがやって来るのを待つことが、飲茶の醍醐味。せっつけば嫌われるだけだ。飲茶を届けてくれる人を怒らせたくはないだろう。(c)Relaxnews/AFPBB News