【10月17日 AFP】オランダ・ロッテルダム(Rotterdam)にあるクンストハル(Kunsthal)美術館で16日、ピカソ(Pablo Picasso)やモネ(Claude Monet)、ゴーギャン(Paul Gauguin)などの絵画7点が盗まれた。被害額の合計は最大2億ユーロ(約200億円)に上る可能性がある。

 警察当局の発表によれば、同日午前3時(日本時間同10時)ごろ警報装置が作動し、5分後に警察が到着した時には犯人は既に逃亡した後だったという。既に大規模な捜査が開始され、聞き込みや監視カメラ映像の分析が行われている。

 盗まれた絵画は全てトリトン財団(Triton Foundation)が所有していた。クンストハル美術館では開設20周年を記念して、同財団が持つ全150点余りのコレクションを展示していた。

 本事件はオランダで起きた絵画盗難事件としては、1991年にアムステルダム(Amsterdam)のゴッホ美術館(Van Gogh Museum)から20点の絵画が盗み出されて以来の最大規模のものとなった。

 クンストハル美術館から盗まれたのは以下の7点。

・パブロ・ピカソの「アルルカンの頭部(Tete d'Arlequin)」
・アンリ・マチス(Henri Matisse)の「La Liseuse en Blanc et Jaune
・クロード・モネの「ウォータールー橋、ロンドン(Waterloo Bridge, London)」と「チャリングクロス橋、ロンドン(Charing Cross Bridge, London)」
・ポール・ゴーギャンの「Femme Devant une Fenetre Ouverte, dite La Fiancee
・メイエル・デ・ハーン(Meyer de Haan)の「自画像(Autoportrait)」
・ルシアン・フロイド(Lucian Freud)の「Woman with Eyes Closed

(c)AFP/Maude Brulard