【9月27日 AFP】「ぼくが知る限り最も偉大な魂が天に召された。アバラナ、安らかに眠ってね。愛してるよ」――カナダ出身のアイドル歌手ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)さんが26日、マイクロブログ・ツイッター(Twitter)への投稿で、がんのために6歳で死去したアバラナ・ルース(Avalanna Routh)ちゃんに弔意のメッセージを捧げた。

 アバラナちゃんは、「ビーバー夫人」だったのだ。

 米マサチューセッツ(Massachusetts)州生まれのアバラナちゃんは、生後9か月で脳に腫瘍ができる小児がんの一種AT/RT(非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍)と診断された。生存率10%の病気で発症から1年以内に死亡する場合が多いが、アバラナちゃんは医師団による最新治療が功を奏し、6歳まで生きることができた。

 アバラナちゃんはビーバーさんの熱烈なファンだった。そこで、アバラナちゃんが入院していたボストン(Boston)の病院のスタッフが2011年8月、彼女のために「結婚式」を企画。以後、病院内でアバラナちゃんは「ビーバー夫人」と呼ばれるようになった。

 それから半年後、SNSのフェイスブック(Facebook)でアバラナちゃんが自分のファンだと知ったビーバーさんは、今年のバレンタインデーにアバラナちゃんをニューヨーク(New York)でのデートに誘った。アバラナちゃんは、「夫」とカップケーキを食べたり、ボードゲームをして遊んだと楽しそうに話していたという。

 アバラナちゃんの遺族は、AT/RTについての知識を広める活動に取り組んでいくと語っている。(c)AFP