【5月28日 AFP】イタリア・セリエA、ラツィオ(SS Lazio)の主将を務めるステファノ・マウリ(Stefano Mauri)らが28日、違法賭博に関与したとして逮捕された。

 同国のANSA通信は、マウリを含めた19人が同リーグの試合で八百長に関わった疑いがあり、同日早朝に当局が国内数カ所で一斉検挙したと報じている。逮捕された19人のうち、10人が同国サッカーリーグの1部から4部の現役選手や元選手とされている。

 選手らは、シンガポールに拠点を置くとみられている賭博を行う犯罪組織から金を受け取った容疑がかけられている。マウリの他、かつてジェノア(Genoa CFC)やフィオレンティーナ(Fiorentina)などでプレーし、現在はセリエB(2部)のパドバ(Calcio Padova)に所属するオマール・ミラネット(Omar Milanetto)も逮捕されている。

 また当局はサッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)を控えたイタリア代表候補が合宿を行っている、フィレンツェ(Florence)近郊コヴェルチャーノ(Coverciano)にあるイタリアサッカー連盟(Federazione Italiana Giuoco Calcio、FIGC)のナショナル・テクニカル・センター(National Technical Center)のドメニコ・クリシート(Domenico Criscito)の宿舎の部屋や、ユベントス(Juventus)のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督宅の家宅捜索を行った。

 現在はロシア・プレミアリーグのゼニト・サンクトペテルブルク(Zenit St. Petersburg)に所属するクリシートは、2011年5月のジェノア所属時にラツィオのジュゼッペ・スクッリ(Giuseppe Sculli)や、両クラブの「ウルトラ(Ultra)」と呼ばれる熱狂的サポーターのリーダーらとジェノバ(Genoa)のレストランで会食していたと見られている。

 クレモナ(Cremona)の検察はスクッリの逮捕を要求したものの棄却されている。

 4月にはアタランタ(Atalanta)に所属するアンドレア・マシエッロ(Andrea Masiello)が、09-10シーズンのバリ(AS Bari)所属時に金を受け取ってオウンゴールをしたとして逮捕されている。(c)AFP/Barnaby Chesterman

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