【4月1日 Relaxnews】グルジア黒海沿岸のリゾート地バトゥーミ(Batumi)市が、観光客誘致のために奇抜な案を打ち出した。なんと、水の代わりにきついアルコール飲料を噴出する噴水を建設し、観光の呼び水ならぬ「呼び酒」にするというのだ。

 この噴水はバトゥーミに建設中のタワーの頂上に建造され、週1回、ブドウから作られるアルコール度数の高いグルジアの蒸留酒「チャチャ」が噴出するという。チャチャはイタリアの蒸留酒グラッパに似た酒。

 バトゥーミのRobert Chkhaidze市長は28日、グルジアのテレビに出演し、「この噴水からは週に1回、10分から15分ほど水の代わりにチャチャが流れる。観光客は伝統の酒を味わう機会が得られる」と語った。

 建設中のタワーは高さ25メートルのムーア様式で、12年夏に完成が予定されている。地元テレビによるとオフィスなどが入るほか、観光客向けのインフォメーションセンターが設置されるという。

 観光は、旧ソ連圏であるグルジアの未来の主要な収入源になると考えられている。また、ブドウ栽培は同国の主産業だ。

 カフカス地方に位置するグルジアは、絶景の山岳地帯や黒海沿岸の砂浜などに恵まれた国。グルジア政府は観光客の誘致に向け、バトゥーミなどの観光地の再開発に力を入れている。(c)Relaxnews/AFPBB News