【12月1日 AFP】米警察当局は11月30日、ロサンゼルス(Los Angeles)とフィラデルフィア(Philadelphia)で、公共の場所にテントを張って座り込みを続ける「オキュパイ(Occupy、占拠せよ)」運動の強制排除に乗り出し、計350人近くの身柄を拘束した。

 ロサンゼルスのアントニオ・ビヤライゴサ(Antonio Villaraigosa)市長によると、全米でも最大規模の座り込みが行われていた同市では、29日夜から警官1400人を動員し、2か月にわたって市庁舎前の公園を占拠していたデモ隊の強制排除を実施、292人を逮捕した。

 ニューヨーク(New York)の「オキュパイ・ウォールストリート(Occupy Wall Street、ウォール街を占拠せよ)」を発端に全米各地に飛び火した経済格差や強欲企業に抗議する運動をめぐっては、ここ数週間、当局が取り締まりを強化しており、ダラス(Dallas)、ニューオーリンズ(New Orleans)、ポートランド(Portland)などでも強制排除が行われている。

 だが、当局の強硬措置に対し、抗議運動の参加者らは対抗姿勢を崩していない。運動側は30日、デモを再編成し、12日に米西海岸やカナダ太平洋沿岸の港湾都市で大規模な抗議行動を行うと発表。港を閉鎖に追い込む計画を明らかにしている。(c)AFP/Michael Thurston

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