【11月22日 AFP】米大リーグ(MLB)は21日、2011年シーズンのア・リーグ最優秀選手(MVP)が発表され、デトロイト・タイガース(Detroit Tigers)のジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)が選出された。

 投手が最優秀選手に選出されたのは1992年に当時オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)に所属していた抑え投手のデニス・エカーズリー(Dennis Eckersley)氏以来で、先発投手の選出は1986年のロジャー・クレメンス(Roger Clemens)氏以来25年ぶりとなる。

 今シーズンのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)を受賞しているバーランダーは、投票権を持つ記者28人中13人の1位票を獲得し、合計280点でMVPに選出された。2位には合計242点を獲得したボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のジャコビー・エルスバリー(Jacoby Ellsbury)が、3位には合計231点を獲得したトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)のホゼ・ ボーティスタ(Jose Bautista)が入った。

 先発投手は試合に毎日出場できないため、最優秀選手候補から外されることが多い中、バーランダーはリーグトップの24勝、250奪三振、投球イニング数251回、防御率2.40の成績を残し、シーズン95勝を挙げて24年ぶりにア・リーグ中地区制覇を果たしたタイガースの成功に貢献したことが評価された。

 タイガース史上5人目となる最優秀選手に輝いたバーランダーは「MVP受賞は夢にも思わなかった。次は2012年シーズンのワールドシリーズを制覇したい」と語った。(c)AFP