【10月12日 AFP】バングラデシュ政府は11日、デジタル格差を縮小する政策の一環として、最も安いモデルで1万タカ(約1万円)の国産モバイルPC「ドエル(Doel)」4機種を発表した。

 首都ダッカ(Dhaka)で行われた発表式でシェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相は、ドエルは2021年までに中所得国を目指すという国の目標を支えてくれるだろうと語った。ドエルとはバングラデシュの国鳥カササギのこと。

 政府報道官によると、ドエルシリーズ4機種の価格は1万~2万6000タカ(約1万~約2万6000円)。同国の教育省が安価なモバイルPCを学生に持たせる計画を立て、TSSが民間企業2社と作った合弁企業が製造と販売を担当する。

 バングラデシュは過去10年間、毎年平均6%の経済成長を遂げてきたが、情報テクノロジーの普及度は世界でも下位グループにとどまっている。政府は安価なモバイルPCの登場で同国のデジタル格差が縮まることを期待している。(c)AFP

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