米国、商業捕鯨続けるアイスランドに制裁か
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【7月21日 AFP】米商務省は20日、商業捕鯨を続けるアイスランドが世界的なクジラ保護の取り組みを阻害しているとして、ゲーリー・ロック(Gary Locke)商務長官がバラク・オバマ(Barack Obama)大統領に書簡を送り、アイスランドへの経済制裁発動を進言したと発表した。オバマ大統領は60日以内に、制裁発動あるいはその他の報復措置を取るのか判断しなければならない。
米国での環境活動団体からの圧力を受けていたロック長官は、国際捕鯨委員会(International Whaling Commission、IWC)で採択された商業捕鯨の一時停止(モラトリアム)を無視する国に対しては、国内法で認められている経済制裁を発動することになると語った。
ロック長官は、米閣僚のアイスランド訪問や北極関連プロジェクトでの両国間協力の再検討も勧告した。温暖化が進めば北極海(Arctic Ocean)でも船舶の航行が可能となることから、米国は近年、北極海への関心を強めている。
IWCは1986年、個体数が激減しているクジラの保護を目的に、商業捕鯨を一時停止するモラトリアムを採択したが、ノルウェーとアイスランドは商業捕鯨を継続している。(c)AFP/Shaun Tandon
米国での環境活動団体からの圧力を受けていたロック長官は、国際捕鯨委員会(International Whaling Commission、IWC)で採択された商業捕鯨の一時停止(モラトリアム)を無視する国に対しては、国内法で認められている経済制裁を発動することになると語った。
ロック長官は、米閣僚のアイスランド訪問や北極関連プロジェクトでの両国間協力の再検討も勧告した。温暖化が進めば北極海(Arctic Ocean)でも船舶の航行が可能となることから、米国は近年、北極海への関心を強めている。
IWCは1986年、個体数が激減しているクジラの保護を目的に、商業捕鯨を一時停止するモラトリアムを採択したが、ノルウェーとアイスランドは商業捕鯨を継続している。(c)AFP/Shaun Tandon