【6月25日 AFP】米ニューヨーク州の上院は24日、同性間の結婚を認める法案を賛成33、反対29で可決し、アンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事が同日深夜に署名し、改正法は成立した。改正法は30日以内に施行される。

 共和党が多数を占める同州上院で法案が可決すると、議会の傍聴席には歓声があがった。民主党の全議員29人に加えて共和党から4人が賛成にまわり、法案可決に必要な票数を1票だけ上回る僅差だった。

 同法案を熱心に推進してきたクオモ知事は、可決を受けて喜びながら会見し「人が語る時、民主主義は機能する。そしてこの数か月、人びとは声をあげ続けてきた。今週のこの法案の可決は、その声に応えるものだ」と語った。

 法案可決のタイミングは、26日の巨大パレードで頂点を迎える毎年恒例の同性愛者らの祭典「ゲイ・プライド」に重なった。ニューヨーク市街では議会通過のニュースが流れると、同性愛者の権利を求める運動家らがスローガンを叫んだり、踊って祝福した。米国内の州の中でも、最も人口が多く影響力のある同州が同性婚を認めたことは、同性愛者たちの運動にとって大きな勝利をもたらした。(c)AFP/Mariano Andrade