【5月30日 AFP】グルジアからの独立承認を求めるアブハジア(Abkhazia)自治共和国のセルゲイ・ バガプシュ(Sergei Bagapsh)大統領(62)が29日、ロシア・モスクワ(Moscow)市内の病院で死去した。バガプシュ大統領は21日に肺がんの手術を受けたあと、意識不明に陥っていたという。

 アブハジアの憲法に従い、3か月以内に大統領選挙が行われるが、それまでは、アレクサンドル・アンクワブ(Alexander Ankvab)副大統領が大統領代行を務める。後任の大統領も親露派が就くものとみられている。

 2005年に初当選したバガプシュ大統領は、2009年に行われた大統領選挙でも僅差で再選を果たした。2008年に起きたロシアとグルジアとの軍事衝突ではロシア側について参戦し、ロシアから独立承認を得た。だが、欧米などはアブハジアの独立を承認していない。(c)AFP/Indira Bartsits

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