【1月28日 AFP】世界のイスラム教徒人口は今後20年間に非イスラム教徒人口の2倍の速さで増え、2030年には世界人口の4分の1を占めるようになる――。米非営利調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が27日、このような試算を発表した。
 
 出生率や死亡率、移民の割合などを勘案した試算の結果、イスラム教徒人口の今後20年間の年増加率は1.5%で、非イスラム教徒人口の0.7%を2倍以上、上回った。

 また、イスラム教徒人口が世界人口に占める割合は、現在の23.4%から、2030年までに26.4%へ上昇するとしている。

 一方で、人口増加のペースは生活水準の向上、都市部への人口集中、女性の社会進出などの要因から出生率が次第に低下するため、今後徐々に横ばいになっていくと予想している。

 地域別に見ると、現在イスラム教徒の20%は中東在住で、この割合は2030年まで変化しないとみられる。一方で、2030年にはイスラム教徒の10人に6人以上がアジア太平洋地域に居住していると予想され、イスラム教徒数が世界最多の国も現在のインドネシアを抜き、イスラム過激派が台頭しつつあるパキスタンがトップになるだろうという。(c)AFP/Karin Zeitvogel