【12月21日 AFP】米運輸省は20日、トヨタ自動車(Toyota Motor)が実施した2件のリコールについて、合わせて3242万5000ドル(約27億円)の制裁金を支払うことで合意した。トヨタがことし支払った制裁金の総額は約4880万ドル(約41億円)に上った。

 レイ・ラフード(Ray LaHood)米運輸長官は声明で「米運輸省が、法律で定められた安全に関する欠陥を道路交通安全局(National Highway Traffic Safety AdministrationNHTSA)に報告する義務をトヨタが果たさなかったとしていることについて、トヨタは法定最高額の制裁金を支払うことになる。1件は1637万5000ドル(約13億7000万円)で、もう1件は1605万ドル(約13億4000万円)」と発表した。

 トヨタは4月にも、同社のアクセルペダルの不具合を隠ぺいしたことで自動車死亡事故が多発したとされた問題で、約1640万ドル(約13億7000万円)の制裁金支払いに合意している。

 トヨタは2009年後半~2010年前半にかけて約1000万台の大規模リコールを実施した。トヨタの安全性に対する信頼は低下し、米議会の調査につながった。(c)AFP