米誌ニューズウィークとデイリー・ビーストが合併
このニュースをシェア
【11月15日 AFP】77年の歴史と名声を誇りながら、経営不振に苦しんでいる米誌ニューズウィーク(Newsweek)と、誕生してまだ2年ほどのブログサイト「デイリー・ビースト(Daily Beast)」が前週、合併で合意したことを発表した。印刷メディアとデジタルメディアの合併となる。両社が発表した。
合併後の「ニューズウィーク・デイリービースト・カンパニー」の編集長には、米誌ニューヨーカー(New Yorker)元編集者でデイリー・ビースト創業者のティナ・ブラウン(Tina Brown)氏(57)が就任する。
ニューズウィークと、インタラクティブコープ(InterActiveCorp、IAC)の所有するデイリー・ビーストは、折半出資の合弁会社を設立する。業界では「ニューズ・ビースト」や「ティナ・ウィーク」などと呼ぶ声もあるとのこと。
ニューズウィークは、3か月前に米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が米カリフォルニア(California)州の富豪で、オーディオブランドの帝王とも呼ばれるシドニー・ハーマン(Sidney Harman)氏(92)に1ドルで売却されたばかりだった。ハーマン氏は同誌の負債も引き受けている。
新編集長のブラウン氏の経歴は、近年のメディア業界の中でも最も華々しいものだ。
ブラウン氏は25歳のときにファッション誌「タトラー(Tatler)」の編集長を務めた後、「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」、ニューヨーカーへと移った。その後、ブラウン氏の数少ない失敗とされる「トーク(Talk)」誌を1998年に創刊。トーク誌は3年しか続かなかった。(c)AFP/Chris Lefkow