【8月5日 AFP】来日中の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連(UN)事務総長は5日、長崎を訪問した。現職の国連事務総長による長崎訪問は初めて。

 潘事務総長は長崎原爆資料館を視察したあと、被爆者と面会して話をきいた。

 その後、事務総長は原爆落下の中心地碑に献花し演説。このなかで「核兵器が二度と使用されないようにする確実で唯一の手段は、全ての核兵器を廃絶すること」と訴え、長崎市民と連帯していく意志を示した。さらに、事務総長は「想像を超える苦しみを耐えてきたヒバクシャに敬意を示すために、ここに来ました」と語った。 

 広島は6日、長崎は9日に米軍による原爆投下から65周年を迎える。直接被爆したり、原爆による放射線被害で、投下から時間を経て死亡した犠牲者は広島で14万人、長崎では7万人あまりにのぼる。(c)AFP