【7月17日 AFP】フィリピン南部スルー(Sulu)州の警察当局は17日、同州パングタラン(Pangutaran)島で、16日朝から日本人男性が行方不明になっており、誘拐の可能性があると発表した。

 男性の名前はアメール・カタヤマ・ママイト(Amer Katayama Mamaito)さんで、16日未明から行方不明となっている。行方不明になった地域は、外国人観光客や宣教師らの誘拐事件を過去に起こしたことのあるイスラム原理主義過激派グループ「アブサヤフ(Abu Sayyaf)」の拠点で、警察は、誘拐事件の可能性もあるとみて捜査を進めている。

 警察によれば、男性が銃で武装した約10人ほどのグループと島を離れたとの情報もあるが、確認はとれていない。また、この男性が現地にいた理由は不明だが、男性が財宝探しをするトレジャーハンターで、現地に5年ほど滞在していたとの証言もあるという。

 アブサヤフは、米国の外国テロリスト組織リストにも掲載されているグループで、フィリピン南部を中心に身代金目的で外国人をたびたび誘拐している。(c)AFP