【6月28日 AFP】繊維大手の帝人(Teijin)は28日、欧州航空機大手エアバス(Airbus)に2011年から炭素繊維複合素材を供給すると発表した。

 帝人傘下の東邦テナックス(Toho Tenax)と、エアバス親会社の航空防衛大手EADSEuropean Aeronautic Defence and Space Company)が、2013年に就航予定の次世代中型機「A350 XWB」などのエアバス機に炭素繊維複合素材を供給する長期契約を締結。ドイツ工場に新たな生産ラインを建造し、11年3月からA350 XWBへの供給を始めるという。

 契約期間は公表しなかったが、帝人広報は10年以上としている。

 エアバスへの炭素繊維素材供給では、すでに帝人と競合する繊維大手・東レ(Toray)が11年から15年間の長期契約を結んでおり、帝人の参入で競争の激化が見込まれる。

 また、帝人は、カナダの航空機メーカー、ボンバルディア(Bombardier)とも炭素繊維素材を長期供給する契約を締結したことを発表した。(c)AFP