【6月24日 AFP】前年急死した米歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんは、イスラム教に改宗していたら命は助かっただろう―。マイケルさんの兄ジャーメイン(Jermaine)さんが、英BBCワールドサービス(BBC World Service)が24日に放送するラジオ番組のインタビューで語った。

 前年6月25日、処方薬の過剰摂取により50歳で急死したマイケルさんの1周忌を前に収録されたインタビューで、イスラム教徒のジャーメインさんは、「イスラム教に改宗していたら、マイケルはいまでも生きていただろう。多くの理由でそう言える」と話した。

「なぜかって?なぜなら自分が何者であるか、自分や自分の周りのすべての人がなぜ存在するのかが100%はっきりと分かっていたなら、物事は良い方向に変わるからだ。まさに力を得ることになる」「神の力は偉大だ。彼(マイケルさん)は学んでいたよ。たくさんの本を読んでいた。私がサウジアラビアやバーレーンから、彼のために本を持ってきたからだ」(ジャーメインさん)

■1年経ても癒えぬつらさ

 マイケルさんはイスラム教への改宗に反対していなかったという。

「彼の警備員は全員、イスラム教徒に改宗したんだ。彼がイスラム教を信頼していたからだ。マイケル・ジャクソンのためではなく、神のために命をささげ、最良の人間になろうとしている人たちだ。そのような人たちを周りに置けば、自分が守られることも分かるはずだ。神から守られるのだから」。

 マイケルさんが急死してからの1年は「つらかった」とジャーメインさんは言う。

「気持ちを表す言葉が見つからない。経験して初めて分かる気持ちだ。わたしたちはその気持ちに慣れようとしているところだが、克服は決してできないだろう」。

 マイケルさんのファンらは25日、マイケルさんが前年9月に埋葬された米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)近郊グレンデール(Glendale)のフォレストローン墓地(Forest Lawn Memorial Park)で追悼式を行う予定だ。(c)AFP