【3月1日 AFP】南米チリ沿岸で発生した大地震で17年ぶりに「大津波警報」を発令した気象庁の関田康雄(Yasuo Sekita)地震津波監視課長は1日、「予測が少し過大だった」として、記者会見で謝罪した。

 チリ大地震では、一斉に津波警報が発令された太平洋沿岸諸国が警報を解除した後も、気象庁は警報を維持した。最終的に解除したのは1日の午前10時15分で数万人が避難先で不安な一夜を明かすこととなった。

 今回、日本国内で観測された津波は最大で1.2メートル。テレビ各局は生中継で沿岸地域の取材を続けたが、被害はほとんどなかった。

 ただ、1960年に同じくチリで発生した過去最大のマグニチュード(M)9.5の大地震では、日本国内で津波によって140人以上が死亡しており、国民の間では気象庁が津波警報を継続した判断は正しかったとの声も多い。(c)AFP