読書治療でコミュニケーション能力も向上、自閉症治療に期待
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【12月11日 AFP】集中的な読書治療を受けた子どもは、読書力が向上するだけではなく、脳内回路が活性化されコミュニケーション能力も向上するとの研究結果が、9日の医学誌「ニューロン(Neuron)」電子版に発表された。
米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)の研究者らは、8~10歳の子ども72人の脳のスキャンを、6か月間100時間の読書治療の前と後に行った。
その結果、脳の白質(情報処理を担当する灰白質に信号を伝達する脳組織)の機能が、治療後には大幅に向上していた。信号伝達効率が上がったことがスキャン画像から示唆されたほか、子どもたちへのテストでも読書力の向上が認められたという。
研究者は、「脳の白質の活性化が可能だと分かったことは、読書障害や自閉症などの発達障害の治療に新たな可能性が開けたことを意味している」と話している。(c)AFP
米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)の研究者らは、8~10歳の子ども72人の脳のスキャンを、6か月間100時間の読書治療の前と後に行った。
その結果、脳の白質(情報処理を担当する灰白質に信号を伝達する脳組織)の機能が、治療後には大幅に向上していた。信号伝達効率が上がったことがスキャン画像から示唆されたほか、子どもたちへのテストでも読書力の向上が認められたという。
研究者は、「脳の白質の活性化が可能だと分かったことは、読書障害や自閉症などの発達障害の治療に新たな可能性が開けたことを意味している」と話している。(c)AFP