アイリス星雲の写真、反射星雲なのに「赤色」の不思議
このニュースをシェア
【12月2日 AFP】欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)と米航空宇宙局(NASA)が11月27日に公開した、アイリス星雲(Iris Nebula、NGC 7023)の写真。ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が撮影した。
1枚目の写真は、アイリス星雲の北西の領域を拡大したもの。この星雲は高温で自ら光を発する発光星雲ではなく、付近の天体の光を反射して輝く反射星雲だ。宇宙塵が付近の星「HD 200775」の明るい光に写真の上方から照らされ、まるで綿のかたまりのように見えるが、実際には普段われわれが目にするほこりより10~100倍も小さい粒子で構成されている。
星雲の手前にある星のみならず、後方にある星も見える。反射星雲は通常は青白く見えるが、写真では一部が赤く見える。研究者らは左側中央付近の、予想以上に赤く見えるちりの部分に関心を寄せている。
2枚目の写真は、アイリス星雲とその周辺を広角でとらえたもの。(c)AFP
1枚目の写真は、アイリス星雲の北西の領域を拡大したもの。この星雲は高温で自ら光を発する発光星雲ではなく、付近の天体の光を反射して輝く反射星雲だ。宇宙塵が付近の星「HD 200775」の明るい光に写真の上方から照らされ、まるで綿のかたまりのように見えるが、実際には普段われわれが目にするほこりより10~100倍も小さい粒子で構成されている。
星雲の手前にある星のみならず、後方にある星も見える。反射星雲は通常は青白く見えるが、写真では一部が赤く見える。研究者らは左側中央付近の、予想以上に赤く見えるちりの部分に関心を寄せている。
2枚目の写真は、アイリス星雲とその周辺を広角でとらえたもの。(c)AFP