米コロンバイン高校銃乱射事件、犯人の母親が初めて語る
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【10月14日 AFP】1999年に米コロラド(Colorado)州で起きたコロンバイン高校(Columbine High School)銃乱射事件の犯人の母親が、10年の沈黙を破り、初めて事件について語った。
エリック・ハリス(Eric Harris)容疑者(当時18)とともにコロンバイン高校で銃を乱射し、13人を射殺したディラン・クレボルド(Dylan Klebold)容疑者(当時17)の母親、スーザン(Susan Klebold)さんは、米人気女性司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)が創刊した雑誌「O, The Oprah Magazine」の11月号で、息子のしたことに今もなお悩まされていると語った。
ディランとハリス両容疑者は、生徒12人と教員1人を射殺し、21人にけがをさせた後、自殺した。
スーザンさんは、「死ぬまでずっと、ディランが引き起こした苦しみと恐怖に悩まされるでしょう。食料品店や道ばたで子どもを見る度に、息子の学校の生徒たちが、死ぬ間際にどのような状態だったのかを考えてしまいます」と語った。
「息子は、神様や家族や愛について、果てにはわたし自身について、わたしが信じていたことを何もかも変えてしまいました」
スーザンさんは、1999年4月20日の朝、最後にディラン容疑者を見かけた際にも、息子がその直後、米国の犯罪史上最も悪名高い事件を起こすようなそぶりをまったくしていなかったと述べる。
「ディランが階段をおりて玄関のドアを開ける音が聞こえたとき、わたしは出勤前で、寝室で着替えるところでした。部屋から顔を出して、『ディル?』と呼びかけたら、ディランは『バーイ』とだけ言って、玄関のドアがバタンと閉まって、車が遠ざかっていく音が聞こえました」
「ディランの声の調子はとげとげしかった。車で誰かを学校に送るために早起きをしたから、機嫌が悪いのだろうと思って。それが最後に聞いた息子の声になるとは思いもしなかった」
スーザンさんは、息子の日記に書かれた激しい自己嫌悪の感情や自殺の計画を読むまでは、息子が銃乱射事件の犯人だということを信じることができなかったという。「ディランがあの日登校したのは、そこで死ぬためだったということをはっきりと理解しました」と述べる。
「ディランが残した日記などから、犯罪心理学者は、あの子がうつ状態で自暴自棄になっていたと結論づけました。これらの日記を初めて読んだとき、わたしの心は打ち砕かれました」
「ディランが心に秘めていた戦いに、わたしはまったく気づかなかった」
(c)AFP
【関連記事】コロンバイン高校銃乱射事件から10年、銃社会変わらぬ米国
【関連記事】世界の学校内で起きた主な大量殺人事件
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ディランとハリス両容疑者は、生徒12人と教員1人を射殺し、21人にけがをさせた後、自殺した。
スーザンさんは、「死ぬまでずっと、ディランが引き起こした苦しみと恐怖に悩まされるでしょう。食料品店や道ばたで子どもを見る度に、息子の学校の生徒たちが、死ぬ間際にどのような状態だったのかを考えてしまいます」と語った。
「息子は、神様や家族や愛について、果てにはわたし自身について、わたしが信じていたことを何もかも変えてしまいました」
スーザンさんは、1999年4月20日の朝、最後にディラン容疑者を見かけた際にも、息子がその直後、米国の犯罪史上最も悪名高い事件を起こすようなそぶりをまったくしていなかったと述べる。
「ディランが階段をおりて玄関のドアを開ける音が聞こえたとき、わたしは出勤前で、寝室で着替えるところでした。部屋から顔を出して、『ディル?』と呼びかけたら、ディランは『バーイ』とだけ言って、玄関のドアがバタンと閉まって、車が遠ざかっていく音が聞こえました」
「ディランの声の調子はとげとげしかった。車で誰かを学校に送るために早起きをしたから、機嫌が悪いのだろうと思って。それが最後に聞いた息子の声になるとは思いもしなかった」
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「ディランが心に秘めていた戦いに、わたしはまったく気づかなかった」
(c)AFP
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