【9月13日 AFP】米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で12日、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の政策に抗議する大規模なデモが行われた。

 デモ行進の出発点となったホワイトハウス(White House)に近いフリーダム・プラザ(Freedom Plaza)には大勢の人が集まり、予定された午前11時30分より早くスタートした。参加者は手製のポスターなどを掲げ、オバマ大統領が進める医療改革などへの反対を叫んだ。

 メリーランド(Maryland)州から参加したウクライナからの移民だという参加者はAFPに、「今の米国を見ているとかつての共産圏の国々を思い出す。あっちで失敗した社会主義がこっちで成功するわけがないじゃないか」と話した。 

 同じくメリーランド州から来たという女性は「彼(オバマ大統領)の背後にはサウジアラビアがいると思う。選挙運動の資金はどこから出たのかしらね」と話した。

 こういった人を説得しようとデモに参加した人もいる。女性の近くにいたジョージタウン大学で法律を学んでいるという学生(22)は、米国がかかえる問題を解決するためには互いに理解することが必要だと語りかけた。

 オバマ大統領とジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領を描いたTシャツを着たこの学生が「わたしはあなた方を説得しようとは思いません。ただ、あなた方を理解したいんです。米国の問題を解決するには対話が必要です」と女性のグループに語りかけると、一緒にいた女性の娘がこう言い返した。

「オバマはスリーパーセル(長期間社会に潜伏している工作員)よ。対話したかったらどこかよそに行きなさいよ」

(c)AFP