【7月11日 AFP】語学学習ソフト開発会社ロゼッタストーン(Rosetta Stone)は10日、検索大手グーグル(Google)が検索連動型広告プログラム「アドワーズ(AdWords)」を通じて商標権を侵害したとして、米連邦裁判所に提訴した。

 アドワーズは、グーグル検索の検索結果ページに、検索ワードに関連した広告を表示するプログラム。ロゼッタストーンは、同社の社名と商標をグーグルがキーワードとして提供し、他社がこれを利用して広告料を得られるようにしたのは、商標権を侵害していると主張している。

 グーグルはAFPの取材に対し、訴状の写しをまだ受け取っておらず詳細はコメントできないとしつつ、見込み顧客となり得るユーザーに広告表示対象を絞るために商標利用を許可していることは認めた。

 グーグルは5月、業界水準に合わせるためとして、米国内でのアドワーズの商標利用に関する方針を、特定の広告については許可なく商標を利用できるように変更している。ロゼッタ側は、グーグルの方針は消費者をだまし、混乱させる結果になったと主張している。

 アドワーズ広告の手法をめぐっては他にも広告主がグーグルを提訴している。(c)AFP