【7月8日 AFP】ロシア訪問中のバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は7日、1867年のロシア帝国からのアラスカ(Alaska)購入について、「良い買い物だった」と述べて感謝の意を示した。

 オバマ大統領は、モスクワ(Moscow)で開かれた米露ビジネスフォーラムで国賓として演説し、「大使館を相互に設置する以前から、われわれは商取引を行っていた」と述べた。

 オバマ氏は、「その中で、アラスカについては、良い買い物をさせていただいた。感謝する」と述べ、会場は笑いに包まれた。

 米国は1867年、アラスカを利益にならないと考えていたロシア皇帝アレクサンドル2世(Alexander II)から、アラスカを720万ドルで購入した。

 当時の米国民は、取引をまとめた米国務長官ウィリアム・スワード(William Seward)氏の名前をとり、この購入を「スワードの冷凍庫(Seward's Icebox)」と呼んで冷笑していた。しかし、数十年後に金と石油が発見されたことで、アラスカ購入に対する米国の世論は賛成にまわった。

 アラスカは1959年、正式に米国の州となった。(c)AFP