【2月13日 AFP】樹皮のような巨大イボが体中に生えていることから「ツリーマン(樹木男)」と呼ばれるインドネシアの男性が12日、9回目となるイボの除去手術を受けた。手術を行った西ジャワ州(West Java)バンドン(Bandung)にあるハサンサディキン病院(Hasan Sadikin Hospital)の医師が発表した。

 デデ・コスワラ(Dede Koswara)さん(38)は前年初めて受けた広範囲にわたる治療で、計13.2キロのイボを除去した。

 しかし医師は、イボが再び急成長していると指摘。「この病気に対する治療法はまだ存在せず、コスワラさんは3-4か月おきに手術を受けなければならない。イボは成長し続けている」と述べた。

 前年の治療で、コスワラさんは数年ぶりに比較的自由に手を使ったり動かしたりできるようになった。イボはコスワラさんの全身を覆っているが、手足の周りに最も集中している。

 今回の手術では、外科医7人が4時間かけて、厚く成長したイボを計1.4キロ切除した。同病院によると、コスワラさんの健康状態は良好で、禁煙しているため以前よりも状態は良いという。

 米国の皮膚科医はコスワラさんの症状について、遺伝子異常が原因で、乳頭腫ウイルスによるいぼの成長をとめることができないと診断。当初はビタミンAの投与でイボの成長を抑制できると期待されていた。(c)AFP