【1月6日 AFP】フランスの国営「フランス・テレビジョン(France Television)」傘下のフランス2(France 2)、フランス3(France 3)は5日から、午後8時から翌朝6時までのCM放送を取りやめた。

 これは、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領が推進するメディア改革の一環で、「文化革命」とも称されている。英BBCをモデルに国営テレビを改革することを目指し、その第一歩として、2011年までにフランス・テレビジョン全チャンネルでCM放送を廃止する。

 一方で、こうした措置はサルコジ大統領による一種の権力掌握であり、大統領の友人が所有するTF1などの民放局が広告収入を独占できるようにするものだとの批判の声も上がっている。

 フランス3(France 3)の一部のスタッフはこの日、CM放送の停止に抗議して仕事を放棄し、ニュースを含む昼間の複数の番組が放送できなくなるという事態に陥った。

 政府が提出した国営テレビ改革法案の話し合いは難航しており、上院議会は7日にも議論を再開する予定だ。同法案に反対するフランス・テレビジョンの組合側は、7日にストライキを行うよう呼びかけている。(c)AFP