懸賞金目的で実の娘を誘拐、母親と共犯者に有罪判決 英国
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【12月5日 AFP】英中部デューズベリー(Dewsbury)で2月に9歳の少女が行方不明となり、24日後に発見された事件で、リーズ(Leeds)刑事法院は4日、少女の母親が新聞などが提供した懸賞金目的で実の娘を誘拐したとして、この母親と共犯の男に誘拐・監禁・司法妨害の罪で有罪判決を下した。
有罪判決を受けたのは、カレン・マシューズ(Karen Matthews)被告(33)と、共犯でカレン被告の元パートナーのおじのマイケル・ドノバン(Michael Donovan)被告(40)。
被害者のシャノン・マシューズ(Shannon Matthews)ちゃんは2月、行方不明となり、24日後に自宅から1マイル(約1.6キロ)も離れていないドノバン被告の自宅アパートのソファベッドの上で発見された。検察によると、両被告はシャノンちゃんの発見者に支払われる報奨金を目当てに、狂言誘拐を計画。ドノバン被告は、シャノンちゃんに薬を盛って自宅に監禁していたとされる。
事件では、300万ポンド(約4億円)の費用をかけた英国史上でも最大規模の捜索活動が展開され、カレン被告もたびたびテレビに出演し、涙ながらに公開捜索を呼びかけていた。また、英サン(Sun)紙はシャノンちゃんの発見者に5万ポンド(約680万円)の懸賞金をかけていた。
両被告は、起訴事実を全面的に否定。カレン被告は公判中、起訴されたことに「怒りを覚える」と述べていた。一方のドノバン被告は、カレン被告が恐ろしく生命の危険を感じたため、シャノンちゃんを預かることに同意しただけだと主張していた。(c)AFP