【9月15日 AFP】ニュージーランド・ネルソン(Nelson)のウェアラブル・アート&クラシック・カー博物館(Museum of Wearable Art and Classic Cars)で14日に行われたオークションで、第二次世界大戦時の英空軍の戦闘機「スピットファイアー(Spitfire)」が史上最高額の280万ニュージーランド・ドル(約2億円)で落札された。

 落札したのは中国人の事業家、Gao Yan Mingさんで、北京(Beijing)にある中国航空博物館(China Aviation Museum)に寄贈するつもりだという。

 オークションを主催した競売会社ボナム&グッドマン(Bonhams and Goodman)によると、今回落札された1945年製造の「スピットファイアー Mark XVI(マーク16)」は英空軍で実際に使用された後、米空軍に寄贈され、米コロラド(Colorado)州コロラドスプリングズ(Colorado Springs)にある米空軍士官学校に展示されていた。しかし1997年にニュージーランドの個人に売却され、この人物が実際に飛行できる状態にまで復元したという。

 同社は「エンジンとプロペラに多少の手を加えるだけで、実際に飛ぶことができる」とコメントしている。

 実際に飛行できるスピットファイアーは、世界に50機程度しか現存せず、オークションに出品されるのは極めてまれだ。地元テレビは、スピットファイアーの落札価格としては過去最高額だと報じている。(c)AFP