カゴの中のヨウム、火災から一家を救う 英国
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【7月21日 AFP】英国ハンプシャー(Hampshire)州で飼われていたペットの大型インコが、寝入った家族に鳴きわめいて火災発生を知らせ、一家を惨事から救った。飼い主はこの3歳のインコに褒美として、お嫁さんを見つけることも検討しているという。
このお手柄ペットは、ハンプシャーのフランシス・ホールさん(Francis Hall)一家が飼っている「ヨウム」と呼ばれる大型インコの「ボブ(Bob)」。20日早朝、一家の住まいで火事が起こったが、この時にボブが警笛のように鳴きたて、眠っていた家族をたたき起こした。
台所から出火した炎がラウンジまで広がると、ボブの鳴き声は限りなく必死の様相を帯び、ついにフランシスさん(59)と2人の息子を起こすことに成功したという。
地元紙サザン・デイリー・エコー(Southern Daily Echo)に対し、フランシスさんは「必ず褒美をやりたい。ブランコやベル、鏡みたいなおもちゃでも。お嫁さんを見つけてやるべき時かもしれない」と述べた。また、この火事によって家は修復が必要となったため、ついでに屋外の鳥小屋を作るのもいいかもしれない、と述べた。
フランシスさん一家は煙を吸ったが、逃げる時にはしっかりボブをつかんで逃げた。ボブは無傷だったという。
息子サムさん(18)はこう語った。「ボブはうなったり、わめいたりするので、うっとうしいと思っていた。でも今は違う、ヒーローだ。彼が命を救ってくれたおかげで、僕たちはどうにか逃げ出すことができた」(c)AFP