【3月28日 AFP】フランス・リーグ1の懲罰委員会は27日、2月16日に行われたメッス(FC Metz)とバランシエンヌ(Valenciennes FC)の試合中に一部サポーターがバランシエンヌに所属するモロッコ代表アブデスラム・ウアドゥ(Abdeslam Ouaddou)に対し人種差別的行為を行った問題で、メッスに対して勝ち点1の原点処分が下した。

 同試合でメッスサポーターから集中的に人種差別的行為を受けたウアドゥは憤慨し、ハーフタイムにスタンドのメッスサポーター席に抗議に駆け寄ったところ、審判からイエローカードを受けていた。

 懲罰委員会のJacques Riolacci会長は「メッスはさらに無観客で試合に臨むことになるだろう」とコメントした。

 30節終了時点で勝ち点18でリーグ最下位に沈むメッスはこの処分に対して上訴することができる。

 メッスのCarlo Molinari会長はこの処分を重すぎると非難しており「我々のようにクラブにとって勝ち点1は重すぎる。我々も人種差別の問題には取り組んできており、とんでもない処分だ」と話している。 (c)AFP