【3月11日 AFP】韓国政府は10日、来月ロシアのソユーズ(Soyuz)宇宙船に搭乗する同国初の宇宙飛行士を、バイオシステム工学を学ぶ女性のイ・ソヨン(Yi So-Yeon)さん(29)に変更した。搭乗予定だったコ・サン(Ko San)さん(30)が訓練規則を破ったことが理由という。

 韓国の宇宙プロジェクト当局の高官イ・サンモク(Lee Sang-Mok)氏は記者会見で「わが国初の宇宙飛行士の栄冠は女性のものになった」と述べた。

 コさんとイさんは前年からロシアで訓練を受けてきたが、ロシア当局はコさんが教材を訓練所外に無断で持ち出したことを「度重なる規則違反」と批判。イ氏も「宇宙ではほんのささいなことが大問題に発展することがある」と説明した。

 ロシア側の宇宙飛行士変更要請を韓国側が受け入れたかたちだ。コさんは今後、イさんが宇宙で行う実験などのミッションを地上から支援することになる。

 イさんは4月8日に地球を出発後、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)でのミッションにあたり、19日に帰還する予定。(c)AFP